『幸運(しあわせ)の道しるべ』(30分番組)
毎月第1日曜 15:30〜
(再放送:同日夜22:30〜、翌月曜15:30〜)
誰にでもある人生のターニングポイント。
そのとき、何を感じ、どう選択していったのか。
フリーライター・コーディネーター なかむらのり子が、
公私で出会う素敵な方々を毎月ゲストにお迎えして、
その方の人生の転機についてお話を伺っていく対談番組です。
大きな波を起こすものではないけれど、
ラジオを聞く人の心に、小さな道標ができる。
そんな番組をめざしています。
今回のゲストは・・・
一般社団法人 古典芸術振興会 大阪事務所長
徐玉芬(ジョ・ギョクファン)さんです
。
古典芸術振興会は、文化大革命以降、失われつつある中国古典芸術の復興のために、
中国文化(二胡、書、食文化、獅子舞など)の伝承を行っている団体です。
中でもメインとなるのが、ニューヨークに本部を置く
「神韻芸術団」世界ツアーの日本公演のサポートです。
現在は大阪事務所長として、人のためにという思いから、
毎日忙しく活動する徐さんですが、
この仕事を受けるまでは、来日して30年近く専業主婦でした。
それでは、どういういきさつで、今の仕事に就いたのでしょうか・・・?
「来日する前、中国では情報も入ってこないため、外界のことが全くわからなかったんです」という徐さん。
とにかく外の世界を知りたくて、25歳の時に、私費留学で来日し、その自由さに驚きます。
「もう本当に自由そのものの生活が夢のようでした」
そして、いくつものアルバイトで必死に生活費を稼ぎながら、
手に職を付けて、独立するために、美容専門学校にも入学。
28歳でご主人と出会い結婚。
中国に帰らず、日本で生きていくことを決意します。
転勤族だったご主人と共に、日本国内を転々とする中での子育ては、
さまざまな苦労もあったはずですが、「毎日があっという間でしたね」と話します。
専業主婦として、家庭を守ってきた徐さん。
転勤が多く、せっかくできた友達ともすぐに別れることになり、
社会との関わりも少ない生活でした。
「週末に主人が休みの時に一緒に買い物に行く以外は、ずっと家の中にいました」
そんな中、『神韻』公演を観て感銘を受け、
日本公演をボランティアで手伝うようになり、
前任の所長さんの急な国外転出に伴い、
大阪事務所長を受けることになったのが2014年12月。
「日本での動き方も、働き方もわからないことばかり。
だけど、自分の国の伝統芸能の復興のために、日本でこうやって活動していけること、
いろいろな新しいご縁をいただいてつながっていけることは、本当に楽しいです!」
「今は、2016年4月に来日する「神韻芸術団」日本公演を通して、
ひとりでも多くの方に中国の伝統文化を理解していただきたいです」
と話してくださいました。
公演は世界ツアーで回る先々で、
多くのVIPの絶賛を受ける舞台&オーケストラとのこと。
中国の歴史の中で育まれてきた伝承文化を復興させるのは、
世界からなのかも知れませんね。
徐玉芬さん、本当にありがとうございました。
【徐玉芬さんからの“道しるべ”メッセージ】
自分のためではなく、人のためという一念があれば、
助けの手が差し伸べられると信じています。今、それを深く感じます。
<徐玉芬さんプロフィール>
中国・広東省出身、神戸在住。
25才で日本に私費留学する。日本語学校と専門学校を卒業。
28才で日本人と結婚。二児の母として専業主婦となる。
夫の転勤について、埼玉、仙台、盛岡、仙台を転住し、2004年に大阪の八尾に移る。
2012年より神戸に在住。
2007年、神韻芸術団の日本公演を観て感銘を受ける。 2014年12月より現職。
●「神韻芸術団」日本公演
https://ja.shenyunperformingarts.org
●一般社団法人 古典芸術振興会
http://www.afpca.or.jp
次回の『幸運(しあわせ)の道しるべ』
3月6日(日)15:30〜
(再放送:同日夜22:30〜、翌月曜15:30〜)
ゲスト:株式会社箕面ビール 代表取締役社長 大下香緒里さん
次回もお楽しみに!
<放送の聴き方>
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