毎月第一水曜日11時からお送りする「カメラとお散歩」ではスタジオにカメラマン宮本陽さんをお迎えして、カメラの楽しみ方や撮影エピソード、ワンポイントアドバイスなどを聞かせていただきます。
3月3日は桃の節句。
今月は、スマホカメラでお雛さまを撮影するコツを教えていただきました。
雛人形の表情を活き活きと撮影するには、やはり一眼レフの方が有利。
でもポイントをうまく掴めば、スマホカメラでもとても印象的な結果を得る
ことができます。
ポイントは3つ。
1.斜め奥からの光を生かす
2.露出は暗めでも良い場合がある
3.顔が影にならないように自分が動いてみる
サンプルを見てみましょう。
・雛人形1(撮影:宮本陽さん 一眼レフ・順光)
順光(正面からの光)なので表情がのっぺりしています。
・雛人形2(撮影:宮本陽さん 一眼レフ)
右奥から光が当たった状態なので、鼻や頬に陰が差し、衣装の質感も伝わります。
・お内裏様(撮影:宮本陽さん iPhone5s)
やはり右奥からの光があたった状態。表情に光と陰があります。
・雛人形(撮影:宮本陽さん iPhone5s)
部屋の照明がついた状態で、明るい印象。
陰影はありませんが、華やかな印象の写真です。
お雛様の表情がポイントですので、影さえあればいいというわけではありません。
あくまでも質感が感じられる程度の影になるよう、撮影位置や露出を調整してくださいね。
【質問】
今日は質問をいただきました。
「子どものピアノの発表会があります。
撮影OKということなのですが、どこから撮影するのがいいでしょうか?」
A.仕事で撮影する場合、ホールの中央付近から撮影します。
その位置からだと、グランドピアノの全体(蓋が開いてかっこいい状態)と、
お子さんの横顔、手が写るからです。
あまり前のほうに陣取ると下から写すことになり、手元や鍵盤が写りません。
望遠レンズがあれば、やや上方向から撮影すると良いでしょう。
お子さんの発表会ということは、当然演奏も楽しみにされていることでしょう。
何枚も連写すると撮影音が気になったりします。ここぞというところで撮影され、
あとは演奏をお楽しみくださいね。
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