毎月 第2水曜日の「モーニングタッキー」の中でお送りする「聞かせて!ペット自慢」では、ワンちゃん、ネコちゃんなどみなさんの家族の一員のご自慢話を聞かせていただきます。
今月は、2016年4月14日に発生した熊本地震の被災地に、災害救助犬を伴って救出援助に向かわれたNPO法人日本レスキュー協会(伊丹市)の安随尚之さんにお話を伺いました。
現地に向かったのは下の写真向かって左から、
ジャーマンシェパードのキューちゃんと妹のエイトちゃん、どちらも6歳の女の子
ラブラドールレトリバーのホープくん、ジェイくんどちらも4歳の男の子。
一緒に写っておられるのは、同じく熊本へ出動したメンバーのお一人 髙木美佑希さんです。
日本レスキュー協会では、熊本で震度7の地震発生の一報を受け迅速に出動準備を整え、
人間3人と災害救助犬4頭が日付が変わる頃には出発をしていました。
もう少し規模が小さな地震の場合は、災害対策本部に問い合わせ、要請があれば出動という
手順をとりますが、震度が大きく現地の混乱が予想される場合は迅速な判断が大事なのです。
車両通行止になっていた箇所も、緊急車両として通行が許可され、熊本県益城町についたのは4月15日の朝でした。
そして、4月16日午前1時過ぎに起こった本震を益城町役場前に駐車した車の中で体験することとなりました。
揺れは相当ひどく、乗っていた車と隣に駐車していた自衛隊や警察車両が当たっていたとか。
また高台に位置する益城町役場からは、次々と家屋が倒壊し、土煙があがるのがわかったそうです。
あたりはガスの臭いが充満し、災害救助犬を出すことができない状況でした。
救助活動で気をつけなくてはならないのは、二次災害に合わないこと。救援のために行った人や犬が怪我をしたり遭難をすると、それを助けるために被災地の人員を割いていただくことになり、行った意味がなくなるからです。
そこで日本レスキュー隊の皆さんは南阿蘇村の土砂災害現場に向かうことになりました。
ここでは土砂の堆積が非常に厚く、残念なことですが人を発見するに至りませんでした。
本震を始め、何度も起こる余震のため、これまでとは異なる現場になりましたが、救援活動の合間には、家に取り残されたペットの安否確認や餌や水の補給などのお世話もされたそうです。
現地に行かれた安随さんに、私たちができることをお聞きしました。
「ボランティア活動や救援物資に関しては、現地の情報を調べてからされるのがいいと思います。同じ場所に過剰に食料などが届くと、賞味期限の問題などで廃棄せざるを得なくなります。せっかくのお気持ちが無駄になるだけでなく、被災地の人員をそこに割かねばならなりません。ボランティアも同様です。よかったらお住いの地域を通しての募金などにご協力していただくとありがたいです。」
実は、おととしは広島の土砂災害、昨年はネパールの大地震での救援活動について、日本レスキュー協会さんに出演していただいています。
「来年はこういったことでお会いしないことを祈ります」とお互いにご挨拶してお別れしたのでした。
⚫︎日本レスキュー協会 災害救助犬について、過去の放送
広島土砂災害現場に出動 災害救助犬について@「聞かせて!ペット自慢」
ネパール大地震現場に出動 災害救助犬について@「聞かせて!ペット自慢」
(敷地内の訓練場でのキューちゃんとエイトちゃん)
日本レスキュー協会は
1.災害救助犬の育成と派遣
2.セラピードッグの育成と派遣
3.捨てられる動物の保護
の3つの活動をされています。
非営利の団体で、公的援助などをほとんど受けていません。
災害救助犬やセラピー犬の育成には地道な訓練と費用が必要です。
「いいね」をクリックするだけで募金ができるなど、さまざまな方法で応援することができます。
興味をもたれた方は、ぜひホームページをご覧ください。
→認定NPO法人 日本レスキュー協会HP
(千波留)
**出演者募集!!**
ペット自慢出演者を募集します。
写真添付、ご連絡先明記の上、メールをお送りください。
メールの件名は「ペット自慢」で:816@minoh.net
お待ちしています。