シャッター速度を自分設定してみませんか@「カメラとお散歩」

2016/05/04

毎月第一水曜日11時からお送りする「カメラとお散歩」ではスタジオにカメラマン宮本陽さんをお迎えして、カメラの楽しみ方や撮影エピソード、ワンポイントアドバイスなどを聞かせていただきます。
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今月は大型連休もあり、カメラを持ってお出かけする機会も多いのではないでしょうか。
シャッター速度を自分設定することで印象的な写真を撮ってみませんか?

1.シャッター速度の設定方法
Sモードや、Tvモードにセットし、自分の好きな速度を選びます。
シャッター速度のみが設定された数値になり、他の項目(絞りやISO感度)は自動で調整されます。

2.シャッター速度で「動き」を写そう
絞りを開いたり絞ったりすると、背景を大きくボカすなどの表現が可能です。
一方、シャッター速度を積極的に変更すると写真の中の「動き」が違ってきます。

シャッター速度を遅くすると日常では見えない景色が見えてきます。
例えば、何時間もシャッターを開けておけば天体がぐるりと線を描いて周る様子などが撮れます。
ただし、街明かりなどがある場所では途中で明るくなってしまい、うまく撮影できないかもしれません。
参考画像→北極星写真
数十秒から数分間、シャッターを開け放しにすることで、流れる水が幻想的な綿の帯のように写ります。
参考画像→奥入瀬渓流写真
長時間露光を行うには、三脚での固定が必須になりますが、手持ちで意図的にブレブレの軌跡を残すのも面白いかもしれません。
時間のあるお休みの合間にチャレンジなさってみては?

3.印象深いシャッター速度の使い方
プロペラ飛行機写真を撮るとき、シャッター速度を早くすると、羽が止まっているように見え、飛んでいる感じが薄れます。少しブラして回転中の軌跡を写すのがいいでしょう。
プロペラの回転速度にもよりますが、1/125から1/250程度くらいで撮るとプロペラの回転を強調できるでしょう。
参考画像→プロペラ機写真

他にも、シャッター速度は1/60、1/125、1/250….とさまざまな数値を選ぶことができます。
走っている人や動物を止めるには、1/500程度があれば良いですが、それをもっと遅くしてみると、躍動感が感じられるかもしれません。
いろいろなシャッター速度を試してみてください。

また、スマートフォンでもシャッター速度を変更できるアプリがあります。
道具としてのカメラを操作する楽しみをぜひ味わってください。

**質問&作品 募集!!**

「カメラとお散歩」ではカメラや写真撮影に関する質問、ならびにあなたの作品を募集しています。

いただいた作品には宮本さんからの講評並びに、ワンポイントアドバイスがいただけます。

なおご質問の際には、お使いの機種やどのような状況でのことかなどなるべく具体的に教えてくださいね。

メールアドレス:816@minoh.net
メールの件名は「カメラとお散歩」係。
お待ちしています。