毎月第2木曜日11時放送「みのおママの学校~じょさんしカフェ」。子育てママを総合的にサポートする、日本でたったひとつのユニークな学校「みのおママの学校」がラジオを通して毎月子育てに関するさまざまな情報を発信しています。8月は「里帰り出産Q&A」です。
こんにちは、みのおママの学校の谷口陽子です。
オリンピックや甲子園と熱い夏、真っ只中ですね!!
今月は、こはるママさんからのご質問です。
Q.今、妊娠6カ月、2人目の妊娠です。上の子は幼稚園の年中さんで、里帰り出産でした。今回も里帰り出産するか悩んでいます。何かアドバイスありませんか?
A.里帰り出産って日本の風習的なところがありますね。
里帰り出産の一番のメリットは出産した後の家事や育児など、いろいろとサポートをしてもらえることだと思います。
こはるママさんは今回2回目のお産なのでイメージがつくかと思いますが、出産後約3時間ごとの授乳など、昼夜関係なく赤ちゃんのお世話が始まります。
それに加えて食事の支度や洗濯などの家事があるとやはり大変ですよね。さらに上のお子さんがまだ小さい場合は、上のお子さんのお世話も。
産後まだ回復しきってない身体でこれらを全てママ1人でこなすのは負担だと思います。
里帰りする一番のメリットはこれらをサポートしてもらえるということで、里帰り出産を希望されるかたも多いと思います。
一方で最近里帰りしないというかたも増えているように思います。
そのかたたちはどういう理由でしないかというと、里帰りしても結果的にサポートしてもらえないというケースです。
例えば、お母様が他界されていて、実家に帰ったもののお父様だけで、お父様のお世話もすることになったとか、お母様(おばあちゃま)も働いているので、ほとんど家にいないし、里帰りしても自宅にいても大して変わらないから大きなメリットはないという声を聞きます。
あとは上のお子さんがちょうど幼稚園の運動会とか行事がたてこんでいるシーズンで、幼稚園を休ませてまで里帰りするのはちょっと…とか。
出産する施設の問題もありますね。実家からだと出産する病院まで1時間以上もかかってしまうとか、大きな病院が近くにないので何かあったときにすぐ対応できなくて心配というようなケースもあります。
助産師の立場でいえば、産後はできるだけ心も体もできるだけゆっくりしてもらいたいです。妊娠するって女性の身体にとっては大きな変化ですよね。
約10カ月かけて変化した身体が産後はたった6~8週間くらいで妊娠前の身体に戻ります。ママの身体ではそれはそれはたいへんなことが起きていると思ってください。やはりこの時期無理はしてほしくないです。ママが体調を崩してしまったら赤ちゃんのお世話どころではありません。産後無理をして出血が増えたり、感染症を起こしたりして再入院するかたもいますから、とにかく無理は禁物です。
一つ大事にしてほしいことは、ママ自身がどうしたいかということですね。里帰りしたいのかどうかもふくめて、ママがどこを一番サポートしてほしいのか、ご主人やご家族に具体的に伝えることが必要です。
里帰りしなくても、ご夫婦力を合わせて乗り切ることは可能です。最近は少しずつですが育児休暇をとれる会社も増え、ご主人が仕事を休んでサポートするケースや産褥シッターやベビーシッター、ファミリーサポート、食材宅配サービスなど利用できるサービスもありますよ。また里帰りしなくてもご実家のご両親がお手伝いに来てくれたり、義理のお母さんが時々食事を作りに来てくれたり、サポートしてもらうカタチはいろいろあると思います。
ママご自身がどうしたいか?どうしたら心も身体も一番養生できるのか?お一人おりとり家族構成も環境も違うので、ご主人やご家族とよく相談してみてくださいね。
もし里帰りするとなれば早めに分娩する施設の分娩予約をとっておきましょう。まずは電話で問い合わせしてみてください。分娩施設によっては電話だけで予約OKというところもあれば、紹介状をもって一度受診することが必要というところもあります。ぜひ早めに確認を!
もし可能なら一度分娩する施設に受診しておくと、病院やスタッフの雰囲気なども分かるのでいいと思います。
帰省時期ですが、遅くても妊娠34週までに。もし切迫早産気味とか、逆子になっているような場合はもっと早く32週くらいまでの帰省が必要になります。今、妊婦健診を受けておられる病院や施設で確認しましょう。
まだまだ暑い日が続きますが、元気にお過ごしくださいね♪
■みのおママの学校~じょさんしカフェ 毎月第2木曜11時放送(再放送:当日の夜19時45分頃)