難しく考えないで。画像処理に挑戦を@「カメラとお散歩」

2016/09/07

毎月第一水曜日11時からお送りする「カメラとお散歩」では
スタジオにカメラマン宮本陽さんをお迎えして、カメラの楽しみ方や撮影エピソード、
ワンポイントアドバイスなどを聞かせていただきます。 160907_camera今日は撮影した写真の画像処理についてお話を伺いました。

撮った写真を画像処理することは、フィルム時代から行われていたことです。
ラボ(現像処理)に出しプリントされる時点で
オペレーターが明るさや色の具合などを調整していたのです。
その結果、どのような写真も、それなりに仕上がっていたのです。

また、書籍・パンフレット・ポスターなど商業印刷の分野でも、
印刷が仕上がった最終状態で最もアピールするように、必ず調整されています。

ところが、カメラがデジタル化し、撮影されたデータが手元にあるので、
それが最終データだと勘違いする人が増えてきました。
また、撮影時点で完璧さを追求し、あとから手を加えないことが美徳であり、
実力であると考えるひともいらっしゃいます。

しかし撮影されたデータそのものは、たとえるならば調理前の食品と同じ。
手を加えてこそおいしくしあがるのです。
ご自分の写真を、より魅力的でアピール度の高い作品に仕上げるために、
画像処理は必要だと考えてください。

ところがトライする前から「画像処理なんて難しくてわからない」と、
思い込んでおられるかたもいらっしゃいます。
確かに、過去には高価で難しい専用ソフトが必要でした。
ですが、今ではスマホ本体内で、しかも初めから入っているアプリだけで
簡単に処理ができる時代です。

iPhoneは、元から入っている「写真」アプリだけで、カメラロール内で
かなり高度な調整まで可能です。
Androidでも、同じように元から入っている「ギャラリー」の中で、
相当なレベルまで調整ができます。

先入観だけで「難しい」と決めつけて、画像処理を試さないのはもったいないことです。
少しの知識だけで、専門家の作品やパンフレットの写真のようなカッコイイ作品に
変身させることが可能です。
食わず嫌いは卒業して、ぜひ画像処理にチャレンジしてください。

ただし、安易にフィルター(エフェクト)をかけることと、
ここで語る画像処理は別のものです。

**質問&作品 募集!!**
「カメラとお散歩」ではカメラや写真撮影に関する質問、ならびに
あなたの作品を募集しています。
いただいた作品には宮本さんからの講評やワンポイントアドバイスがいただけます。
なおご質問の際には、お使いの機種やどのような状況でのことかなど
なるべく具体的に教えてくださいね。
メールの件名は「カメラとお散歩」係。
816@minoh.netあてにお寄せください。
お待ちしています。
(千波留)