ふらっとちゃっと 帰ってきたあの男…大阪大学環境・エネルギー工学専攻助教・小島直也さん

2016/12/11

flat-1小島直也さん(前列右から二人目)
大阪大学で環境を学ぶ学生がお送りしているラジオ番組「ふらっとちゃっと」。
大学の先生や留学生をゲストに迎えたり、いま話題のテーマで討論したり、地域で行われている催しに参加して取材したり、毎月趣向を凝らしてお届けしています。
(放送…第2日曜午後2時~3時30分・再放送午後9時、翌月曜午後2時)

■発掘!Osaka University
大阪大学の先生や留学生をゲストに招いてお話を聞くこのコーナー。
今回のゲストは…

「どうも、お久しぶりです」

あれっ?
あ、あなたは!?

「大阪大学環境・エネルギー工学専攻助教、小島直也と申します。よろしくお願いします!」

なんとびっくり。
大阪大学の先生である小島さん、実はかつて「ふらっとちゃっと」のメンバーだったのです!

2012年3月撮影

2012年3月撮影

2010年4月~2012年3月までの2年間、今のメンバーと同じように番組制作に関わってきた小島さん。およそ5年ぶり?のスタジオに「あんまり変わってませんねー」。
大学院を卒業後、博士課程に進んだ小島さん。今年の春、めでたく大阪大学の助教に就任しました。なかなか空きのない大学教員職、「なれたのは幸運だった」とのことですが、研究に取り組む姿勢が認められてのことなのでしょう。
学生時代から環境・エネルギー工学ひとすじで来た小島さん、現在の研究テーマは「ホルムアルデヒドのモデル評価」。新築家屋のシックハウスの原因となる物質で、建材の接着剤などに含まれています。揮発したホルムアルデヒドの濃度が高くなると、健康に影響が出るため、なるべく低く抑えることが求められます。
どんな建築条件で、どんな環境のときに、どれくらいの濃度になるのか。
小島さんの取り組む「モデル評価」は、シミュレーションによりそれを算出するというものです。
とはいえ、実際の建築は千差万別。全く同じ設計であっても、大阪と北海道では値が変わってくるなど、複数の要因がからまり合うため、推測は容易ではありません。実測値と照らし合わせながら、モデルを少しずつ修正していく…その「塩梅」が肝心なところだそうです。
難しい研究ですが、自分の論文が学会誌に掲載されたときは手ごたえを感じた、と小島さん。もともと教職には興味があったとのことで、学生の指導と研究に、忙しいながらも充実した日々のようです。

小島さんの趣味は、自転車。
学生時代は九州南端の佐多岬から北海道北端の宗谷岬まで、日本縦断の旅も経験しました。1日の最大移動距離は300キロメートルという、かなりの鉄人ぶり。
大学では、愛車のロードバイクをかついで研究室へ向かう小島さんの姿が、名物となっているそうです。

後輩たちとのおしゃべり、久しぶりの番組収録に「楽しかった」と小島さん。
番組内のコーナー「とびだせ!環境探検隊」のジングル、「とびだせ!」の部分は、いまだに小島さんの声で録音したものを使用しています。
現在のメンバーからも、あの「とびだせ!」は真似できない、あれを上回る「とびだせ!」感は出せない、と大絶賛。照れくさそうな小島さん、というか半分いじられてませんか?
そういったところも、小島さんらしい人柄です。今後も、ちょくちょくタッキーに遊びに来ていただきたいものです。

<30年後>
「ふらっとちゃっと、今日のゲストは小島直也教授です!」
(それまで番組が続いているのやら…)flat-2