文楽の人形遣い・吉田幸助さん

2017/02/24

yoshida-1文楽の人形遣い・吉田幸助さんに操られる井上なおこ
デイライトタッキー金曜日(パーソナリティー・井上なおこ)、今回特別ゲストに来ていただいたのは、背の高いこのかた。
「吉田幸助(よしだ・こうすけ)です」
お仕事は文楽の人形遣いで、現在は箕面市民でもあります。
一体の人形を三人で操作する人形遣いは、吉田さんによると「体力仕事」。あるとき健康診断を受けた吉田さんの体つきに、看護師さんが驚いたといいます。
「体の片方には筋肉がついているのに、もう片方にはついていない…何の仕事ですか?とびっくりされましたね」
人形遣いは特に世襲制ではありませんが、吉田さんはおじいさんの代からの人形遣いの家で、周囲に文楽が当たり前にある環境で育ちました。成長して、自分も人形遣いの道に進みたいと申し出る吉田さんを、お父さんは「(この世界に)入るな!」と制します。それだけ厳しい世界、それでも頼み込んでどうにか入門を許された吉田さんなのでした。
来年4月には、おじいさんの名跡「吉田玉助(よしだ・たますけ)」を継ぐことが決まっており、襲名披露公演も行われます。でも、どんな風にやればいいのか…いろんな先輩に話を聞きながら、襲名に向けて準備を進めているとのことでした。
吉田さんが現在、力を入れているのは「うめだ文楽」。
通常、文楽が上演されるのは国立文楽劇場など、限られた場所になっています。
「大阪の梅田という、多くの人が集まる街。そこで文楽をやる、これはすごいことなんです!」
3年前から始まったという「うめだ文楽」は好評で、今年は3月24日(金曜日)~26日(日曜日)の3日間、ナレッジキャピタル ナレッジシアター(グランフロント大阪)で開催されます。演目「義経千本桜 河連法眼館の段」のほか、落語家、タレント、作家など毎回豪華ゲストも参加して、盛大に文楽を楽しむ催しとなります。
文楽を観たことがないかたには「最初にわかりやすいものを観ていただきたい」と吉田さん。その意味でも「うめだ文楽」はうってつけの機会だということです。
「ぜひ、うめだ文楽をよろしくお願いします!」
強力に推す吉田幸助さん、この日はこのあと佐世保に飛ぶということでした。ハードスケジュールの中、ご出演ありがとうございました!yoshida-2