毎月第一水曜日11時からお送りする「カメラとお散歩」ではスタジオにカメラマン宮本陽さんをお迎えして、カメラの楽しみ方や撮影エピソード、ワンポイントアドバイスなどを聞かせていただきま
今月はおひな様の撮影に関して、色と露出の関係をお話ししていただきました。
この時期、色々な場所にお雛さまの飾りつけがみられます。撮影する機会も多いのではないでしょうか。
一般に赤い毛氈が画面いっぱいになる場合、カメラは被写体を「暗い」と判断し、
露出をオーバー気味に調整する傾向にあります。
また、おひな様の顔をアップで撮影する場合、カメラはお顔の白さを「明るすぎる」と判断し、露出をアンダー気味に調整することになります。
(いずれもオートの場合)
自身が発光しないものは外部の光に照らされ、それを反射したものが私たちの目に見えます。
これを光の反射率と言います。
赤いバラの花は赤い色に見える光の波長を多く反射しているということです。
反射する色が違えば、カメラにとって「明るさが違う」と伝わるのです。
反射率が高い「白色」=明るい、反射律が低い「黒色」=暗いというようにカメラは理解します。
白と黒は極端な例で、カメラにとって赤い色は暗め、白や黄色は明るめとなるために、赤い毛氈が多いと「暗い」と判断したカメラが明るく撮ってしまう、ということです。
フィルム時代は入射光式露出計を使用してその場の明るさを測り、被写体の色に影響を受けないように撮影する人も多くおられました。
現代のカメラは、色情報まで含めて判断できる賢い「アタマ」を持っています。
しかし極端に反射率が違う色の場合には狂いがち。
こうした部分を人間である撮影者が加味することで結果を変えることができます。
色を意識しながら調整する、といった操作自体を楽しんでみてください。
自分の意思を盛り込み、操作をして結果を導くことに写真の面白さ、奥深さがあるのではないでしょうか。ぜひ取り組んでみてくださいね。
(写真は千波留がiPhone7 Plusで撮影したものです)
「カメラとお散歩」毎月第一水曜日 午前11時〜
再放送 当日午後7時40分〜
**質問&作品 募集!!**
「カメラとお散歩」ではカメラや写真撮影に関する質問、ならびに
あなたの作品を募集しています。
いただいた作品には宮本さんからの講評やワンポイントアドバイスがいただけます。
なおご質問の際には、お使いの機種やどのような状況でのことかなど
なるべく具体的に教えてくださいね。
メールの件名は「カメラとお散歩」係。
816@minoh.netあてにお寄せください。
お待ちしています。
(文責:千波留)