クラフトビールってどんなん?という飲んだことのないかたから、クラフトビールにめちゃめちゃ詳しいコアなファンまでが楽しめるトーク番組(第1日曜15時初回放送)。
クラフトビールの醸造から販売までを手がけ、ビアジャッジの資格を持つ谷和(たに・あい)と、旅のプロ・風間佳成(かざま・よしなり)がクラフトビールの魅力や最新の話題などを語ります。
あけましておめでとうございます。
今年もクラフトビールの楽しい話題をお届けしていきますので、ぜひ毎月聴いてくださいね。
今年は何といっても大阪・関西万博の開催です。関西を盛り上げていきましょう!
今年の抱負
和ちゃんに今年(2025年)の抱負を聞きました。
今年は次の2つの大きなビールイベントに関わっているそうですよ。
一つは、4月9日(水曜日)~13日(日曜日)に千葉県・幕張メッセで開催される「ビアEXPO2025」(日本クラフトビール業界団体連絡協議会)。
このイベントは、日本のクラフトビール(地ビール)誕生30周年を記念して企画された、これまでにない「企業展示」「ビアカンファレンス」「ビアフェス」を統合して行う日本初のクラフトビールに特化したイベントとなります。楽しみですね。
日本のクラフトビールは1994年の酒税法改正によりビールの年間最低製造数量が2000キロリットルから60キロリットルに引き下がり、大手ビールメーカーのような醸造設備や資本力がなくとも、手軽にビール造りができるようになったことから始まりました。
その後、全国各地に小規模な醸造所がオープンし、地ビールと呼ばれる少量生産のビールが人気を集めます。
地名や土地柄を全面に押し出した「お土産用ビール」「観光ビール」としてその名が全国に浸透していきました。
しかし、さまざまな原因により一時衰退しましたが、10年前頃から新たなブームを迎えています。
もう一つが、世界5大ビール審査会の一つであるインターナショナル・ビアカップ(IBC:The International Beer Cup)の大阪開催。
審査会に合わせてビアフェスもあるので、内外から多くのクラフトビールファンがやって来て、さらに大阪のクラフトビールシーンがヒートアップすることでしょう。
詳細は決まり次第番組で紹介していきます。乞うご期待!
和ちゃんは、経営者、醸造者などの顔を持っていますが、今年は、現場は社員に任せて、セミナーなどで「クラフトビールを正しく伝える」、「クラフトビールファンを増やす」ことや、ビジネスコンサルティング業に進出し、他業種との交流・連携をはかったりしつつ、地域の振興にも携わっていきたいそうです。やる気満々ですね!
また、「大阪・関西万博は、クラフトビール文化を発信する絶好のチャンス」ととらえて、国際ビール審査会の審査員を断り、海外からお客さんをお迎えして食の都・大阪の魅力を伝えていきたいということでした。
僕の今年やりたいことは、まずは「クラフトビールの楽しみ方・ビアツーリズムのすすめ」という本の出版に向けて、その原稿を仕上げたい。
そして、コロナ禍で中断していたビアツーリズムを再開して日本全国のブルワリー巡り、造り手さんと交流、周辺観光スポットを巡りたい。
そしてビールの聖地をまずは10~20くらいリストアップし、それを、番組を通じて発表していきたいと思っています。
1996年に地元箕面市に誕生した箕面ブリュワリーは外せないですね。
創業者で先代社長の大下正司さんは、日本のクラフトビール業界の発展に大きく寄与され、後を引き継がれた大下香緒里さんは国際的な評価を高め日本を代表するブリュワリーに育てられました。
ビールの聖地であり箕面市の宝ですよ。
箕面ブリュワリー外観
箕面ブリュワリー内部
また、大阪・関西万博の会場の内と外で外国のかたとビール交流を通じて、日本のクラフトビールをアピールしたいと考えています。
あとは毎日ビールをおいしく飲めるように体力維持につとめることですね。
大阪・関西万博と入場券について大阪・関西万博(正式名称:2025年日本国際博覧会)が、今年(2025年)4月13日から10月13日までの184日間、大阪夢洲で開催されます。
あと3カ月で始まりますよ!
過去に日本で開催された万博は5つあります。
1970年日本万国博覧会(大阪万博)
1970年大阪万博 太陽の塔
1975年沖縄国際海洋博覧会、1985年国際科学技術博覧会(茨城県)、1990年国際花と緑の博覧会(大阪府)、2005年日本国際博覧会(愛・地球博)です。
愛・地球博公式キャラクター
僕はこの5つの博覧会全てリアルタイムに現地体験しています。
今回の大阪・関西万博への公式参加表明国・地域、国際機関は2024年11月現在で 161か国・地域、9国際機関となっています。
さらに 13の民間パビリオンが出展、加えて日本館やウーマンズパビリオン、大阪ヘルスケアパビリオン、関西パビリオン、 大阪・関西万博会場の真ん中に位置する8人のプロデューサーが主導するシグネチャーパビリオンなどもあります。
どんなものを見ることができるのか、どんなことが起きるのかワクワクしますね。
万博のホームページにそれぞれのパビリオンが写真や動画で紹介されています。
ベルギー館の屋上にはバーができるみたい。もちろんベルギービールの提供も。
2015年のミラノ万博のときもベルギー館にはビアバーが設けられていました。
僕は3日間ビールを飲みに通っていました。
ミラノ万博ベルギー館ビアバー
ミラノ万博ビアバーでの風間
入場券のことが意外に知られていません。
まずは会期中の入場券(大人)ですが、1日券は7500円、土・日曜日を除く平日券は6000円、夕方5時以降に入れる夜間券が3700円となっています。
ちょっと高いなと思われるかもしれませんが、前売り券はかなりお得に設定されています。
開幕券という4月13日から4月26日までに入場可能なチケットで4000円、そして前期券、これは4月13日から7月18日までに入場できる券で5000円となっています。
万博はたいていが、出だしが悪いんです。
70年の大阪万博もそうだったんですが、会期が終わり近くになって、極端に入場者が増えるんです。
そのために前半の入場者を増やすために安くしているんですよ。
さらに早割1日券もあります。
これは普通の前売り券で会期中いつでも1回入場可能な券で6700円です。会期中に買うよりは800円お得になっています。
そして、僕の買っている通期パス、これは会期中何度でも入場できるパスポートのようなもので30000円です。
そして夏パスというのもあります。これはなかなか良さそうですよ。
7月19日から8月31日まで、何度でも入場できる券で12000円です。
2回行ったら元が取れちゃいます。個人の販売枚数を見ると、これかなり売れています。
いつ行くか、何回行くかによりますが、お得な前売り券を買って、1回は行ってみましょう。
日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に
昨年12月に、日本酒や焼酎、泡盛といった日本の「伝統的酒造り」が、ユネスコの無形文化遺産に登録が決まりました。
ユネスコの無形文化遺産には、国内ではこれまでに「能楽」や「和食」などがありますが、今回の登録で国内の無形文化遺産は23件となります。結構多いですよね。
500年以上前に原型が確立した日本の「伝統的酒造り」は、「米や麦などを蒸す」、「こうじを作る」、「もろみを発酵させる」など、伝統的に培われてきた技術が各地の風土に応じて発展し、自然や気候と深く結びつきながら伝承されてきました。
こうした技術で製造される酒は、儀式や祭礼行事などにも使われ、日本文化で不可欠な役割を果たしてきたとされています。
クラフトビールでも米や麹などを使用した和のビールの人気が高まってきていますよ。
クラフトビールイベント情報
1月はビアフェスがありません。
2月には、神戸ビアジャンボリー2025が開催されます。
2月22日(土)と23日(日)の2日間、場所はポートアイランドの神戸国際展示場3号館です。
去年と場所が違っているのでご注意ください。神戸のビアバーやボトルショップを始め、日本全国から店舗が集結。
造り手(ブルワリー)が主役の従来のビールフェスではなくて、売り手が主役の「新しいビアフェス」です。
数多くのクラフトビールのみならず、クラフトビールに合う厳選グルメや、神戸ジャンボリー限定ビールなどの提供も予定されています。
#ビールで明日を幸せに
次回は2025年2月2日の放送です。お楽しみに!
(文責:風間佳成)
■クラフトビールCLUB
毎月第1日曜日15時放送(当日22時、翌月曜日15時リピート放送)
🍺谷和さんのクラフトビールのお店 CRAFT BEER BASE
【参考リンク】
ビアEXPO2025
大阪・関西万博公式サイト
神戸ビアジャンボリー2025(Instagram)