毎月第一水曜日11時からお送りする「カメラとお散歩」ではスタジオにカメラマン宮本陽さんをお迎えして、カメラの楽しみ方や撮影エピソード、ワンポイントアドバイスなどを聞かせていただきます。
今月のテーマは「お料理の写真」について。
最近はご自身のお弁当や献立、食べ歩きの記録をブログに掲載する人も多いので、食べものをおいしそうに写すコツを教えていただきました。
実は食べものの写真は奥が深く、語り出したらとても番組時間内に収まるものではないそうです。
ということで今日は４つのポイントのみ教えていただきました。
1.内蔵ストロボは使わない＝日中なら窓際の自然光を使う
フラッシュをたくと、光が当たる手前は明るく写りますが、奥の方は薄暗い感じに映ってしまい、おいしそうには見えません。オートフラッシュ設定を切り、日中であれば窓辺で、斜め後ろから光が当たる状況にして撮影してください。
2.夜間など電球色の店内では、ホワイトバランスを適切に変える
ホワイトバランスの「オート」はなかなか重宝ですが、凝った電球などの店内で食べ物を写すと食材の色がきちんと再現されないことが多いのです。そんな時には「電球モード」に切り替えるなど、ホワイトバランスを変えて撮ってみてください。
3.ピントの位置はおまかせにせず、写真の前後手前1/3あたりに合わせる
顔認証モードになっていたりすると、対象物（お料理）に顔を見つけることができずいつまでもピントがどこにも合わない状況になることがあります。ピントを自分で設定するモードに切り替えましょう。
ピントを合わせる対象は、ご自分が一番おいしそうに思える食材がいいでしょう。
（たとえば苺ショートケーキならば苺、というふうに）
また、撮影時に、ピントを合わせる対象が手前から三分の一のあたりに来るようにお皿を動かすか、自分が動くかすると良い構図になるでしょう。
4.広角で寄り過ぎない（鼻デカ犬風写真にしない）
広角レンズで撮影すると、手前にあるものがいっそう大きく写るようになっています。
それではお料理の形状が変わって映ってしまいます。
少し体を離して、レンズを望遠側に設定して撮影すると、より正確な形状として撮影できます。
補足として、食べ物を真上から撮影するよりも、少し斜めに撮影すると陰影や奥行きが表現できます。
【先週の質問】
Q.自分で360度全方向を、少しずつ撮影してつなぐことでパノラマ写真に仕上げたいが、つなぎ目がうまくいきません。
A.一枚ごとの写真は、左右が広がったように映っているので、そのままつないでもきれいなパノラマには仕上がりません。手作業で写真に写った歪みを変形するのは無理なので、写真撮影のアプリ（ソフト）等に任せるのが良いのではないでしょうか。
それでも手作業でされたい場合は、可能な限り「長めのレンズ＝望遠レンズ」で被写体から離れて撮影すれば歪みは軽減されます。
またその際、ホワイトバランスをオートにしたままでは、一枚ごとに微妙に色が変わって来るので、その場の光に合わせホワイトバランスを固定しておくことも重要です。
どうぞご参考に！
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できれば、お使いの機種やどのような状況でのことかなどなるべく具体的にお書きくださいね。
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2013年04月03日(水)
No.3908
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